『米英大学からバカ呼ばわりされた東京都「基準を設けない対策」は都知事選への政治利用か』
ちょっと一部を引用してみる
■ 「20人に1人は死ぬ」と考える日本は、ファクターXのせいで感染率は低そうな気はするけど、致死率は、世界と変わらないらしい。 国や自治体が対策しないのであれば、自衛するしかないか。
幾つかデータを並べてみましょう。すべて2020年7月1日時点の数字です。
米国:総感染者数=272万7853人、総死者数=13万0122人、致死率=0.0477…
ブラジル:総感染者数=140万8485人、死者数=5万9656人、致死率=0.0442…
ロシア:総感染者数=64万7849人、総死者数=9320人、致死率=0.0143…
インド:総感染者数=58万5792人、総死者数=1万7410人、致死率=0.0297…
英国:総感染者数=31万2654人、総死者数=4万3730人、致死率=0.1398…
スペイン:総感染者数=29万6351人、総死者数=2万8355人、致死率=0.0956…
ペルー:総感染者数=28万5213人、総死者数=9677人、致死率=0.0339…
これと、先ほどの全世界の数字、
総感染者数=1059万1079人、総死者数=51万4021人、致死率=0.0485…
を比較してみると、米国やブラジルが平均程度、ロシアが低いのは本当の数字なのだろうか? インドの方が米国より致死率が低く出てしまっているのは、どういう統計によるものだろう? 欧州の致死率は世界平均の2倍や3倍になっている・・・など 素朴な疑問が浮かび上がってきて当然でしょう。 ここで必然的に問わねばならないのは、日本の数値になります。
日本:総感染者数=1万8593人、総死者数=972人、致死率=0.0522…
約5%の致死率というのは、全世界平均と大体同じ程度と分かります。さらに東京都を見てみると
東京都:総感染者数=6225人、総死者数=325人、致死率=0.0522…
計算間違いかと思い検算してみましたが、きれいに数字が合っていました。 つまり、いま公表されているデータがどの程度信用できるかは別にして、日本で、あるいは東京で、新型コロナウイルスに罹患したら、5%の致死率、は世界平均に照らしても納得のいく数字です。
記憶しやすいハンディな「黄金律」として整理するなら、この病気に罹ると20人に1人は死ぬと考えておくと、メディアなどで日常的に目にする数字を判断しやすい。
「本日、東京都で確認された感染者数は60人」
という報道があれば、「3人亡くなるのだな」と理解するのが安全です。
「本日は50人を割って40人でホッとしている」などとアナウンサーが言ったとしても、「ああ、2人も亡くなるのだな。マスコミというのは原稿を棒読みにするだけで、何も考えておらず無責任だな」などと考えるのが、より慎重かつ賢明と思います。
7月1日の感染者は日本全国で75人、東京都内だけで67人との報道。これは
世界標準で考えれば 3.6人
日本の値で考えれば 3.9人
亡くなると報道していると解釈すべき数字です。つまり今日だけで、4人が新たに亡くなるのです。
これをどの程度「大したことない」数字と思うか、それとも警戒すべき犠牲者数と考えるかは、読者一人ひとりにお任せすることにしますが、何にしろ東京都は何の数値基準も設けないと言っている。
これを責任ある行政の態度と考えることができるか・・・。
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ときどき
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