初級革命講座 飛龍伝

初めて観たのは、1980年12月。 同年10月からの三部作『いつも心に太陽を』『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』のあと、ボクの記憶が正しければ、紀伊國屋ホールに空きが出来て急遽公演が決まったと云うのを雑誌か何かで読んだ気がする。 既に学生運動も退潮しており、芝居が始まる前に、ロビーで用語の解説を行っていたのを覚えている。 内容は、ほとんど覚えていないものの、挫折した老革命家を平田満が、その義理の娘を井上加奈子演じていた。
きょうの芝居は、80年版とは多少変わっていた気がする。 飛龍伝'90になってから登場したはずの山崎一平がほぼ主演を演じていた。 いや、勿論、老革命家もメインではあるのだけど。 最後、80年版では、平田満が舞台に組まれた足場のようなところに縛られて幕になった記憶があるのだけど、きょうは、同じところでアジ演説をしている場面で幕が下りた。
カーテンコールで終わりかと思っていたら、三度幕が開き、神尾佑、味方良介、石田明によるアフタートークが始まった。 神尾佑は、北区つかこうへい劇団の1期生らしい。 味方と石田は、熱海で何度か観ている。 約15分ほど、つかの思い出話が語られた。
その後、ネットで色々調べると、80年版の機動隊役は、長谷川康夫だったことがわかった。 そして、役名も山崎だった。 当時は、3人だけの舞台で、老革命家と機動隊員の愛憎劇だったよう。 戯曲もネットで公開されていて、ついつい、ジェットストリーム(幕末純情伝)のところを探したりした。 なんか、昔のことを色々思い出してしまったよ。 つかの芝居を最初に観たのが、1980年4月の熱海(紀伊國屋ホール)か、上に書いた同年10月の三部作だった。 三部作を観たのは間違いないけど、4月の熱海は、見たのか見なかったのか、はっきりしない。
そもそも、つかを知ったのは、月刊PLAYBOY 1978年9月号のインタビュー記事。 やけに面白そうな人だと思ったのを覚えている。 ヤフオクにインタビューの最初のページが出ていた。 そうそう、こんな記事だった。 なつかしい。
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はれ

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