録画した73年の映画を見る。
制作費5億円を投入したという特撮は、今見るとしょぼい気もするけど、それなりに大作ではある。
最初に劇場で見たときは子供だったので、気が付かなかったことが色々見えてきた。
特に渡老人が、時の首相に著名な社会学者、心理学者、僧侶に作らせた『沈没後の日本民族の将来』と言う報告書を手渡すシーンがある。
何処かの国に日本を建国するシナリオ、各国に帰化するシナリオ、そして、敢えて何もせず、日本と共に滅びるシナリオ。
今のボクの感覚では、当時(1973年頃)の日本人のメンタリティとしては、日本と一緒に滅びるという選択は、日本人らしいのかもしれないと思う。
でも、今の日本人を見ると、そんな奥ゆかしさをもつ人はほんの1部で、きっと我先に逃げ出すことを選ぶのかなと思う。
いや、当時だって、逃げ出すことを選ぶ人が大半だったのかもしれないけど...。
--
No comments:
Post a Comment